観音さま33体一堂に 高松寺のお堂完成


 和歌山市東高松の和歌山西国一番霊場、 鶴林山 「高松寺」 (こうしょうじ、 岡本暢孔住職)で観音堂が完成した。 中には西国三十三カ所の観音菩薩33体がずらり。 秋の彼岸中(26日まで)内部を公開している。 午前9時から午後5時まで。

 西国三十三カ所巡礼は那智山青岸渡寺が第一番札所だが、 市内にも和歌山西国三十三カ所観音霊場があり、 その一番札所が高松寺だ。

 同寺は慶長17年(1612)の創建で、 和歌山城内の二の丸御殿にあったと伝えられている。 その後、 現在の地に移転し、 本堂は老朽化に伴い平成6年に新築している。

 完成した観音堂の建物の上にそびえる宝篋(ほうきょう)印搭は、 以前、 同寺にいた智教尼(ちきょうに)という尼僧が全国を勧進行脚して建立したもので、 今回、 境内から観音堂の上に移動した。

 岡本住職は 「西国巡礼の観音像を一堂に安置しているのは珍しいと思います。 格子扉越しですが、 ゆっくりと観覧していただきたい」 と話している。

 詳しい問い合わせは同寺(℡073・423・1532)まで。

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