夢を持ち続ける大切さ 岩出で海洋冒険家が講演


 26歳で帆船単独無寄港世界一周を達成した海洋冒険家の白石康次郎さん(44)が23日、岩出市宮のホテルいとうで 「世界一周夢航海」のテーマで講演し、 夢を持ち続けることの大切さを訴えた。

 那賀青年会議所が主催し、 120人が集まった。 白石さんは、24歳の時にシドニーを目指して初めて単独航海に挑戦した際、 舵やマストが壊れるアクシデントで2度も引き返し、 心が折れそうになったという逸話を紹介。 「住み込みで船の整備をさせてもらっていた造船所の親方にあきれられると思っていたが 『生きてるうちなら何度でも挑戦できるよ』 と励まされ勇気が湧いた」 と振り返り、「夢をかなえるのはいつでもいい」 と述べた。 来場した子どもから 「船の上で大けがをしたらどうする?」 と質問されると、「手術道具を積んでいるので、自分で治療します」 と答え、 その過酷さに聴衆は驚いていた。

 来場した和歌山市市小路の中学校教諭、 松原猛真さん(29)は 「夢を持ち続け、 努力することが大切と分かり、胸の迷いが晴れたような気がしました」 と話していた。

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