国体会場変更の可能性 洪水被害で紀の川市

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 平成27年 「紀の国わかやま国体」 のソフトボール会場として予定されている紀の川市粉河の紀の川河川敷 「粉河運動場」 のグラウンドが、 この2年間で3回の洪水による浸食で半分喪失し、 会場変更など計画見直しの可能性が浮上している。 市の国体担当職員は 「これからという時に頭が痛い」 と話している。

 同運動場は、 土や砂利で約5㍍かさ上げされた場所に整備されている。 昭和45年の旧粉河町時代に完成し、 40年近く大きな災害に遭うことなく使用されてきた。

 面積は球場5面とゲートボール場合わせて2万9381平方㍍。 西側の多目的グラウンドを合わせると約5万平方㍍と広大で、市内外の人から大規模な競技場として重宝されてきた。

 国体では球場3面と多目的グラウンドを使う計画だったが、 現在、 多目的グラウンドと球場1面のみ原形をとどめている。 会場を他のグラウンドに変更するにしても、 市内の同様の河川敷グラウンドは洪水で使用不能。会場を市内に点在させると運営費の面や、 学校の運動場を会場にすると道幅が狭く大型バスが入れない問題があるという。

 侵食はおととし10月に始まった。 紀の川を管理する国は、 今月にもグラウンドのへりを守るテトラブロックを設置するはずだった。しかし、 ことし7月の洪水によりグラウンドの東側から3分の1が喪失したため計画を変更。 10月にも復旧作業を始める予定だったが、 台風12号の被害を受けた。

 国土交通省の出先機関、 和歌山河川国道事務所 (和歌山市西汀丁) は 「現在災害の申請に向けて調整中で、治水面の復旧は行う」とし、 国体の会場に関しては 「中央官庁には説明するが、 全面復旧の大きな予算が取れるかは分からない」 と話している。

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