文科省が活動評価 紀美野の「ふれあいルーム」

紀美野 「ふれあいルーム」
カローリングを楽しむ児童ら

 児童らの放課後の居場所をつくろうと、 紀美野町が平成16年から中央公民館を拠点に始めた 「ふれあいルーム」 (放課後子ども教室) の取り組みが、 文科省の 「優れた 『地域による学校支援活動』」 に選ばれた。 県内では同町と田辺市本宮町、上富田町の3地域で取り組む団体が表彰された。

 同館では週4回、 平日午後2~5時に教室を開く。 年間開催日数は174日。 参加児童数は延べ2733人に上る。 児童らは主に宿題や復習などを行い、臨時職員らがコーディネーターとして2人程度付き添う。 毎週水曜日には、 カローリングなどの体験学習も行う。

 当初は数人しか集まらなかったが、 現在は約20人が生き生きと活動。 イベントがない日でも児童が 「ただいまー」 とやってきて友達と遊ぶなど、 児童らの 「放課後の居場所」として根付いてきた。 昨年からは高齢者の地域サロンと連携し、 児童とお年寄りが干し柿作りなどを体験し、 世代間交流にも取り組んでいる。

 6年間コーディネーターを務める田伏昌代さん (42) は 「上の学年の子が下の子の宿題を見てあげたり、 温かい交流の場になっている。 本当に毎日にぎやかで、 輪が広がってきた」 と話している。

 11月7日には東京都で表彰式が行われる。

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