男子は開智17連覇 バレー高校選手権県決勝

第64回全日本バレーボール高校選手権大会
ブロックがさえた信愛

 広く親しまれてきた 「春高バレー」 を引き継ぐ第64回全日本バレーボール高校選手権大会の県決勝が3日、 和歌山市中之島の県立体育館で行われ、 男子は開智が17連覇を達成。 女子は信愛女子短大付属が3年連続29回目の優勝を飾った。 開智は主将の川端が攻守にわたって活躍、 1年生の米澤のレフトからスピードを生かした攻撃もさえ、 和歌山北を3―0で下した。 信愛は吉田や宮井の力強いスパイクで得点を重ね熊野に3―0で快勝した。 全国大会は1月5日から9日まで東京体育館で開かれる。しんぽう写真館はこちらから

 ◇男子決勝
開智3(25―18、25―13、25―17)0和北

 ◇女子決勝
信愛3(25―13、25―13、25―14)0熊野

 男子決勝は、 春高バレーから数えると4年連続で同じ顔合わせとなった。 開智は開始早々、 川端のサービスエースなどでリードを奪うと、 180㌢を超える山東や白石のスパイクで着実に追加点を挙げ、 終盤追い上げた和北を25―18で振り切った。 主導権を握った開智は、 第2セット中盤から米澤の速さと切れのあるスパイクが相手コートにさく裂。 25―13で連取すると、 第3セットも勢いは止まらず川端とツーセッターを務める樫原の攻撃で得点を重ねた。

 24―14で迎えたマッチポイントでも、 米澤が鋭いスパイクを決め連覇を17に伸ばした。

 和北も小谷や前久保のスパイクで挽回を狙ったが勝負どころでミスが続いた。

 川端主将は 「優勝はうれしいが、 気持ちを全国に向け切り替えたい。 全国大会では強い相手にこそ、 自分たちの本当の力を出せる試合をしたい」 と闘志を燃やした。

第64回全日本バレーボール高校選手権大会

レフトからの速い攻撃がヒットした開智


女子は6年連続の同カード決勝となった。 信愛は第1セット序盤から主将でセッターを務める原の正確なトスが、吉田や宮井の豪快なスパイクにつながり、 25―13で熊野を圧倒した。

 第2セットは前半、 シーソーゲームとなったが、 信愛は梶田のブロックやサウスポー後藤のスパイクなどで一気にリードを広げた。 終盤には原に代わって高田がセッターで登場したが、 アタッカーとの息の合った攻撃は変わらず25―13で連取。 第3セットは熊野も中嶋や長身の中本のスパイクで反撃に出たが、 信愛の攻守にわたるリズムは変わらず、 24―14のマッチポイントでも相手のスパイクミスで決着。 3年連続の女王に輝いた。

 原主将は 「県決勝というのは緊張感もあり優勝できてうれしい。 全国大会までにセンターやライトの攻撃を強化し、 ベスト8以上を目指したい」 と意欲を示した。 優勝メンバーは次の皆さん。

【開智男子】監督=福井將人▽主将=川端修▽選手=山東伸也、白石智哉、西河内亮秀、吉川浩樹、藤原隆徳、丸山正貴、岡和起、樫原択磨、岡本好輝、米澤裕真、田畑諒祐、大園拓馬、木下寛一、阪本龍一、山本慎人、松本大輝、中村聡志、大原宏輝、山本郁哉、飯田滉、永榮幹也、福住勇斗

【信愛女子】監督=田村学▽主将=原まなみ▽選手=宮井遥、梶田つかさ、吉田奈未、山本津麻紗、阪上紗也子、里村藍、高田祐衣、後藤みなみ、前田夏希、辻英理香、中井唯乃、田村ゆり子、高木美久、山本悠維、山田莉沙、延原菜月、山川侑女

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