7高校12チーム激突 「科学の甲子園」県大会

科学の甲子園
意見を出し合って問題を解く生徒たち

 高校生が理科や数学など複数教科の筆記テストで競い合う 「科学の甲子園」 県大会が6日、 県立向陽高校(和歌山市太田)で開かれ、 県内の高校7校、 12チームが参加した。 同様の大会は都道府県単位で開かれていたが、 ことし初めて独立行政法人科学技術振興機構が全国大会を主催。 県大会の成績で代表チームが11月末に決まり、 3月末の全国大会に挑む。

 同機構が県教委を通じ、 9月に参加チームを募集したところ、県立では向陽(3チーム)、桐蔭(2チーム)、橋本(1チーム)、海南(1チーム)、日高(1チーム)、私立では開智(2チーム)、信愛(2チーム)のエントリーがあった。1、2年生が対象で、1チーム6人で構成。科学部などを中心に科学好きが集った。

 制限時間は2時間で、 理科(物理・化学・生物・地学)、 数学、 情報に関する筆記問題(高校2年生レベル)約80問が出題された。 参加者は机同士を付けた状態で意見を出し合いながら、 計算機や分度器、 コンパスを使って問題に挑戦。 中には、 得意分野を一人で担当するなど効率を図った作戦に出るチームもあった。

 向陽高校2年生の環境化学科で結成したチームの代表、 星原佑基さん(17)は 「1回目の大会なので興味があった。 前もって得意分野とか相談しました。 時間が足りなくて悔しい。 分からなくてもメンバーに相談できるので楽しかった」。 信愛付属女子高校の各コースで結成したチームの代表、 医学進学コースの田縁真子さん(同)は 「慣れていない分野の問題もあって難しかった。 1人よりもみんなで話し合った方が問題が分かりやすい」 と話していた。

 問題は一問20点満点で採点される。 代表に選ばれるのは1チームで、 全国大会は実験など実技も含めて競う。

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