中学校給食来年開始へ 和歌山市が2月議会に予算案

 和歌山市は22日、 市立中学校で給食を実施するための予算案を市議会2月定例会に提出することを明らかにした。 民間業者が作ったランチボックスを各校に配達する方式 (デリバリー方式) を採用。 1カ月ごとの申し込みになり、 家庭の弁当と給食を選択することになる。 平成24年10月開始予定で、 1年に6校ずつ、 3年間で全18校で実施するという。

 保健給食管理課によると、 市立中学校での給食開始については、 現役の校長や保護者、 有識者らでつくる中学校給食協議会がことし1月から10月まで計5回、実施方式などを議論。 「市の現状を考えると、 選択制のデリバリー方式がベター」 とする答申を出した。

 これを受け、 市は今月21日に市長や各局長が集まる政策調整会議で予算案を提出することを決定。年内に校長やPTA、 有識者らでつくる 「中学校給食運営委員会」 (仮称) を立ち上げ、 献立などの詳細を決めるという。

 デリバリー方式の場合、 自校方式のように新たに調理室を設置する必要はないため初期投資は比較的安くなるが、 それでも配膳室や温・冷蔵庫設置に1校1000~1300万円かかると見込まれている。

 小学校の給食は1食240円程度で、ランチボックスは1食300円前後になる予定だといい、 地産地消を取り入れたものにしたいという。

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