和歌山労災病院で初のトリアージ訓練

和歌山労災病院
トリアージタグにけがの程度を書き込む

 災害時に効率的な治療をするため、 和歌山労災病院 (和歌山市木ノ本、 南條輝志男院長) は10日、けが人の傷病程度から治療の優先度を決める 「トリアージ訓練」 を行った。 同病院で大規模災害を想定した訓練が行われるのは初めて。

 近くの工場で爆発が発生し、 けが人50人のうち15人が同病院に搬送されるという想定で実施。 参加者には傷病者の人数などを知らさずに行った。

 病院の入り口前に傷病段階を振り分ける第1トリアージ、病院内にさらに詳しく傷病具合を判断する第2トリアージを設けた。 第1トリアージでは呼吸や血圧の状態、 「手を握れますか」 といった簡単な質問で傷病程度を判断。 専門医の治療が必要な人はストレッチャーなどで第2トリアージに運んだ。 医師や看護師は一刻も早い治療を目指し、 本番さながらに連携を取っていた。

 同病院脳神経下科部長の寺田友昭さん (55) は 「災害はいつ起こるか分からないもの。 災害が起きれば、 紀の川以西のこの病院近くは孤立してしまう。 患者の受け入れを機能させるために訓練を生かせれば」 と話していた。

 同病院は、 県から傷病者の受け入れ要請などを受ける 「災害拠点病院」 の指定を平成24年度中に受けようと取り組んでいる。