優秀賞は磯部さんと桑原さん 人権作文コンテスト県大会


 中学生に人権尊重について理解を深めてもらおうと、 総務省と全国人権擁護委員連合会が作品を募集していた 「第31回全国中学生人権作文コンテスト」県大会で、本紙エリア内からは、県立向陽中学校1年生の磯部彩乃さん(12)と県立桐蔭中学校3年生の桑原南さん(15)の2人が優秀賞に輝いた。 県内69校から8391作品の応募があり、優秀賞は他6人(エリア外)が受賞した。

 磯部さんは 「身近にあった人権問題」 と題し、 中学受験を控えた自分が知らず知らずのうちに、 家族の人権を無視していたことを思い返して書いた。

  「人権侵害や差別などしていないし、 (人権侵害は)悪いことだ」 と理解していながら、 受験の焦りや不安から思いやりのない言葉を発していたといい、 これらを反省するとともに今まで以上に人に優しく接することを心掛けたいと、 強い思いを書き連ねた。 磯部さんは 「身近なことから改善して、 差別をなくしていけたらと思う」 と笑顔で話していた。

 桑原さんは 「障害者との交流を通して」 をテーマにし、 小学校からの親友と市内で開かれたイベントでボランティア活動したことを書いた。

 義援金を募るブースで募金のお礼にうちわを配る役を引き受けたこと▽重度の障害がある人と接した際に戸惑っていたが、 明るく応じてくれたこと▽出会ってすぐなのに笑顔で優しく声を掛けてくれたことなどを通じ、 「人のぬくもりを感じた」 と素直につづり、 「経験したことを生かして来年も参加したい」 と締めくくった。 桑原さんは 「この経験で人と関わるのっていいなって感じられた。 賞は認められたようでうれしい」 と喜びを語った。

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