落語家の桂文福さんら和歌山県に義援金

桂文福さん
義援金について説明する枝曾丸さん、恩田さん、文福さん(左から)

 県出身の落語家、桂文福さん(58)と桂枝曾丸さん(43)、 落語専門定席・天満天神繁昌亭(大阪市北区天神橋)の支配人・恩田雅和さん (62) が28日、県庁の仁坂吉伸知事を訪れ、台風12号の義援金13万6000円を届けた。

 台風12号の被害を受け和歌山や奈良を支援しようと、 19日に同施設で 「紀伊半島復興寄席」 を開催。 文福さんや枝曾丸さんの他、 和歌山や奈良出身の落語家らが高座を披露した。 約170人が足を運び、 27万2000円の売り上げ全てを、 和歌山と奈良に分けて寄付することに決めた。

 文福さんは「恩返しの気持ちも込めて、被災者の方の心の安らぎのために落語で笑いを届けられれば」、枝曾丸さんは 「紀南地方の被害状況を見ると、 お世話になった人への思いで涙が出るくらい。地元の方の気持ちをこれからも考えていきたい」と話していた。

 また、 台風の影響で、 熊野川町にある上方落語会の四天王ともいわれた、故・5代目桂文枝直筆の記念碑が一部倒壊。 文福さんなど文枝一門会は、 記念碑を復旧して復興のシンボルにするため資金を集めようと、 来年1月19日に同施設で 「熊野復興祈願文枝一門会」 を開くという。

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