僧侶の大声響く 紀三井寺で大般若経転読法会
大声とともに次々に経巻を繰り落とす僧侶ら
一年で最初の観音様の縁日 「初観音」 が18日、 和歌山市の紀三井寺 (前田孝道貫主) であった。 本堂では11人の僧侶が大般若経 (だいはんにゃきょう、 全600巻) を繰り落とす 「大般若経転読法会」 (てんどくほうえ) が行われ、 集まった200人を超える信者が無病息災などを願った。
大般若経は、 約1360年前に三蔵法師がインドから中国にもたらした。 全巻を読経するには時間がかかり過ぎるため、 僧侶が頭上から経巻を「だ~い、はんにゃきょう、さんぞうほうし…ぶじょうや~く!」という大声とともに繰り落として、 読んだことにする。 経巻を繰る風に当たるだけでも功徳があるとされる。
初めて訪れたという同市神前の西原未佳子さん (67) は 「ことしは穏やかで平和な年になるといいですね」 と話していた。
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