被災地支援きっかけにフットサル教室

後呂選手
子どもたちとのプレーを楽しむ後呂選手

 東日本大震災の被災地、 岩手県花巻市に本拠地を置く日本フットサルリーグ参戦チーム 「ステラミーゴいわて花巻」 が29日、 和歌山市紀三井寺の県立医科大学体育館を訪れ、 子どもたちへの技術指導を行った。 県出身者らでつくる東京の 「紀友会」 (安田豊会長、 会員約140人) が被災地に梅干しを送ったことがきっかけで実現した。

 同会は平成16年に結成。 被災地を支援しようと、 会員たちから集めた義援金で県産の梅干しを購入し、 ステラミーゴの主将で同会会員の後呂康人選手 (新宮市出身) がチームメートに協力を呼び掛けて約120人に梅干しを配った。

 選手たちはこの日、 和歌山市内のフットサルクラブ 「azzurro (アッズーロ)」 と宮少年サッカークラブの児童50人に、 リフティングやドリブルなどのこつを伝授。 「初代リフティング日本チャンピオン」 の後呂選手がボールを自由に操りながら、 華麗なパフォーマンスを披露すると、 児童たちは目を輝かせた。

 その後、 和歌山の社会人チーム 「HAYAティーズ」 と試合を行い、 スピード感と迫力のあるプレーに会場は一気に熱くなった。

  「azzurro」 の安彦憲史郎君 (12) は 「パス回しが早い。 自分も練習してプロになりたい」、 濱田伊織君 (11) は 「リフティングのテクニックを身に付けたい」 と息を弾ませていた。 安田会長 (61) は 「プロ選手との交流を通して、 和歌山にもっとフットサルが広まれば。 被災地へは紀州にちなんだ物を届け、 ニーズに応じた支援を継続していきたい」 と話していた。

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