なんばグランド花月に採用 紀州漆器の看板

伝統工芸看板大 紀州漆器協同組合
9作品全てが大賞に選ばれた (紀州漆器協同組合の作品は左から4つ目、 漫才コンビ 「中田カウスボタン」 の看板)

 吉本興業㈱の劇場 「なんばグランド花月」 (大阪市中央区) に掲げる看板を決める同社主催の 「伝統工芸看板大賞」 の結果が2日、 同劇場で発表され、 海南市船尾の紀州漆器協同組合が制作した看板を含むノミネート9作品全てが大賞に選ばれた。

 同社の創立100周年記念事業の一環。 選考でどれも素晴らしい作品だったため、 全て大賞に選んだという。 看板は同劇場の4月のリニューアルオープン以降、 3~4カ月交代で玄関のひさしに掲げられる。

 同組合の看板は紀州漆器の技術を使った黒塗りの作品。 細かい穴が空いた板の上から塗料を塗り付ける 「スクリーン蒔絵」の技法で桜の模様を入れた。 同組合は「大賞に選ばれて大変うれしい。たくさんの人に見られると思うので、大きな情報発信になるはず。これからも紀州漆器の素晴らしさをアピールしていきたい」としている。

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