震災被災者講師に 中学生が三味線体験

三味線を習う生徒
三味線を習う生徒

 東日本大震災で被災し、 福島県から紀美野町へ避難してきた三味線指導者の鴫原淳子さん (54) と、 同町で伝統芸能の保存に取り組む 「扇踊り保存会」 のメンバー合わせて6人が9日、 同町毛原宮の町立長谷毛原中学校 (大西孝亮校長) の全校生徒5人に三味線を指導した。

 同会は鴫原さんが同町へ来たのをきっかけに、 昨年5月ごろから三味線の指導を受けている。

 同校では初めての三味線体験教室。 生徒は全員、 初心者のため、 正座して一から学んだ。 三味線の材料にネコの腹の皮、 象牙、 絹糸などの動植物が使われていることや、 各部分の名称、 持ち方、 鳴らし方などについて説明を聞いた。 その後、 講師に一人ずつ付いてもらい、 「いちばんぼし」 「さくら」 の2曲を引いた。

 生徒らは、 最初は正座や音が鳴らないことに苦労していたが、 だんだんと姿勢やばちさばきも様になり、 最後は鴫原さんと一緒に合奏も行った。

 鴫原さんは 「道具を大切にすることや、 日本の伝統文化についてしっかりと学んでもらいたい」 と笑顔。 3年生の前窪享君 (15) は 「弦を移動して鳴らすのがめっちゃ難しかったけど、 音がきれいになったらすごく面白かった」 と話していた。