貴志川、和歌山東、国体選抜が準優勝 和工杯剣道


健闘した和歌山東の選手

 第20回記念和歌山工業高校杯剣道大会が11、 12の両日、 和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで開かれ、 中学校女子の部で貴志川中が準優勝、 高校男子の部は和歌山東、 同女子の部で和歌山国体選抜チームもそれぞれ準優勝に輝いた。 大会には近畿圏内を中心に中学生約450人、 高校生約700人が参加し、 熱戦を繰り広げた。

 初日の開会式では、 選手を代表して貴志川中2年生の藤田奈緒さんが 「これまで培ってきた技量を思う存分発揮し、 応援してくださる方々の期待に添えるよう正々堂々と試合します」 と宣誓した。

 中学生女子の決勝は、 貴志川と住吉第一(大阪)が顔を合わせた。 実力で勝る住吉第一に対し、 チャレンジ精神で挑んだという貴志川は、 次鋒が敗れ不利な状況を強いられた。 1敗3分けで迎えた大将戦は、 県の新人大会でも優勝した城内が登場。 「絶対に取り返すつもりで入った」 というとおり、 積極的な剣道を展開。 しかし、 面を取ったと思った局面では、 合い面により軍配は住吉第一に。 挽回もかなわず、 優勝を逃した。 城内は 「プレッシャーはあったけど、 自分の剣道ができました」 と笑顔で振り返った。

 高校男子の部決勝は和歌山東と高岡工芸A(富山)が激突。 和歌山東は先鋒で1本負けを喫したが、 副将の石田が小手を決めて追いついた。 大将戦でも決着がつかず、 試合は代表戦に突入。 「絶対に決めてやろう」 という強い気持ちで挑んだ和歌山東の千葉は、積極的な仕掛けで面を狙ったが、 合い面となり判定は富岡工芸。 優勝にあと一歩届かなかった。 和歌山東の選手らは 「来年は必ず優勝します」 と意気込んだ。

 同女子の部決勝は、 和歌山国体選抜チームと桜宮(大阪)が対戦した。 先鋒の曽和が1本勝ちを収めたが、 大将戦で1本負け。 土壇場で追いつかれ、 試合の行方は代表戦に持ち越された。

 和歌山国体の代表は出口主将。 「不安もあったけど取るつもりだった」 という出口は、 身長差で勝る桜宮の北山に苦戦。 健闘及ばず敗れたが、 準優勝を飾った。 出口主将は 「悔しい。 気持ちの面で成長したい」 と話していた。

 準優勝チームのメンバーは次の皆さん。

 【貴志川中】藤田奈緒、城内捺愛、井西聖、上中麻瑚、増田莉乃

 【和歌山東高】坂上彰吾、石田海人、清水勝志、杉田稜介、高落立星、田中颯馬、千葉楓太

 【和歌山国体】出口菜々、中谷貴美、谷野令奈、曽和由衣、渡邊美輝

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