前号(3月4日付)では、 「定着してきた紀南の復興」 を取り上げた。 間もなく春休み。 大型連休を迎える和歌山にとって、 さらなる集客の鍵になるのは何だろう。
考えられるのは他府県からのアクセスだと思う。 例えば、 17日にお目見えする、 JR西日本の新型車両(287系)。 紀南方面へのアクセスの快適性が、 集客の鍵になるかもしれない。
新型車両は、 特急くろしお号として使用されてきた従来の車両(381系)を置き換えるため、 春のダイヤ改正に合わせ、 同列車の一部に導入。 新大阪―白浜間を一日4往復、 7月までに車両を増やし、 京都・新大阪―白浜間を一日7往復するという。
所要時間は従来とほとんど変わらず、 新大阪―白浜間を約2時間30分で結ぶ。 新型車両は、 座席間隔や足元スペースを広く取り、 遮音構造を導入するなど、 快適な空間を乗客に提供できるという。
さらに、 きのくに線の特急の名称 「オーシャンアロー」 「スーパーくろしお」 「くろしお」 を、 全て 「くろしお」 に統一するというから、 観光客にも分かりやすい。
「紀南へ向かう特急は、 新型車両の導入で、 さらに快適になります。 名前はくろしお号です」。 「和歌山の南部へ行くには、 結構時間がかかるらしいね」 という問いの返答に、 ぜひ使ってみたい。
(次田尚弘/広島)
【次回に続く】