和歌山市内の3チーム全国へ ロボカップ

ロボカップジュニア関西ブロック大会
全国大会に向けてプログラムの調整に余念がない各チームのメンバー

 ロボット競技大会 「ロボカップジュニア関西ブロック大会」 (4日、 大阪府大阪市)を勝ち抜いた和歌山市内の小中学生3チームが、 同ブロック代表として全国大会 「ロボカップジュニアジャパンオープン2012尼崎」 (30、 31の両日、 兵庫県尼崎市)のサッカー、 レスキューの2競技に出場する。 3チームは、 上位3位までに与えられるメキシコ大会の出場切符を目指し、 それぞれが抱える課題の改善に取り組んでいる。

 全国大会には全国18ブロックから勝ち上がった200チーム約400人が出場する。

 サッカー競技には、 県立桐蔭中学校科学部3年生、 楠見将啓君(15)、 中野龍一君(同)のチーム 「県立桐蔭中学校チームA」、 同部2年生の中井雅人君(14)、 智弁和歌山小学校6年生の中尾渓人君(12)のチーム 「SCO2―2」。 レスキュー競技には、 県立向陽中学校理科部2年生の島崎稔君(14)、 松井利晃君(同)、 堀端脩平君(同)、 前杉隼也君(同)と1年生4人で構成するチーム 「コリアンダーDX」 が出場する。

 両競技は、 自動的に動くようにプログラムした 「自律型ロボット」 を使うのが共通点。 サッカーは1チーム2台のロボットを使い、 赤外線を自発的に出すボールを相手ゴールに入れて得点を競う。 レスキューは被災した建物に見立てた3競技場をロボットが正確に移動し、 最終的に被災者に見立てた空き缶を安全地帯に移動させ、 得点や速度を競う。

 チームAは現時点のプログラムでは、 ロボットが自分の陣地のゴールにボールを入れてしまうことが課題。 1試合に数回はミスをするといい、 「一から作り直して、 ゼロ回にしたい」 と力を込める。

 SCO2―2はモーターの回転が速いロボットに追い付けていない現状を踏まえ、 確実に相手ゴールにボールを持ち込むことを重点に置き、 プログラムの見直しを行っている。

 コリアンダーDXは空き缶を正確に運べるように真っすぐ進むためのプログラムを検討中。 車輪がスムーズに回るよう左右のモーターの力をそろえたり、 アーム部分のコンパクト化などでレベルアップを図る。

 チームAは 「ベストを尽くして上を目指したい」。 SCO2―2は 「予選を勝ち上がって決勝トーナメントに行く」。 昨年全国大会9位と涙をのんだ先輩たちの雪辱を果たしたいと、 コリアンダーDXは 「目指せ3位入賞、 世界進出」 と意気込んでいる。

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