市民グループが震災がれきの勉強会

講演する山内教授
講演する山内教授

 和歌山市議会で東日本大震災の被災地のがれき受け入れへの動きがあることを受け、 これを憂慮する市民グループ 「和歌山がれき問題を考える有志のつどい(仮称)」 は19日、 緊急の勉強会を同市寄合町の市NPO・ボランティアサロンで開き、 約70人が参加した。

 講師は、 放射線計測学が専門の山内知也・神戸大学大学院教授。 「受け入れて大丈夫なの? 放射能汚染がれき」 のテーマで講演した。

 山内教授は、 福島や東京での放射線量計測結果から、 放射能の自然濃縮が進んでいること、 除染には限界があることを指摘した。

 放射線被ばくの特徴については、 放射線を浴びたから発症する特異な病気はなく、 あらゆる病気の発症率が高くなり、 被ばくが原因だと証明することは不可能だと述べた。

 がれき受け入れには明確に反対し、 理由として、 放射能の管理は拡散させないことが基本で、 他地域に汚染がれきを移動すべきでない▽復旧・復興の予算は被災地が使うべきで、 現地へのがれき処理施設の建設、 運用を雇用確保の手段とすべき▽放射能が焼却施設内に濃縮され、 外部にも飛散する危険性があるなどを挙げた。

 さらに、 がれき受け入れに反対する人々がいることが、 がれきの処理や被災地の復興が進まない原因とする論調が広がっていることについて、 強い疑問を示した。

 市議会は2月定例会最終日の22日、 がれき受け入れに向けた決議を行う動きをみせており、 同有志のつどいは、 議会の傍聴などを呼び掛けている。

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