緊急措置で壁を撤去 新和歌浦の倒壊家屋


壁の撤去作業を行う消防職員ら

 3日の強風で倒壊した和歌山市新和歌浦の空き家について市は5日、 隣家にもたれかかり、 危険な状態となっていた壁を撤去した。

 この空き家は木造2階建ての民家で、近隣住民によると20年以上前から誰も住んでいないという。 倒壊したのは3日午後1時半ごろで、 けが人はなかったが、倒れた壁が隣家を圧迫していた。

 民家の所有者とは連絡が取れない状態だが、 二次災害の危険があるため、 市は緊急措置として壁の撤去に踏み切った。

 市消防局警防課と南消防署の15人の消防職員が午後1時半ごろから4時10分ごろまで作業に当たった。 隣家にもたれかかった壁にロープを結び付け、 慎重にがれきを取り除きながら、 壁を隣家と反対側に引き倒した。

 隣家に住む会社員の男性 (57) は、 危険を避けるため3、4日は外泊。 「ミシミシと家がきしむ音がして寒気がした。早く撤去してもらえてありがたい。 今後の心配はあるが、 とりあえずこれで住める」 と安心した表情で話していた。

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