5月21日の金環日食に向け 和歌山県内でイベント

金環日食
昭和62年に沖縄で見えた金環日食(津村光則さん撮影)

 5月21日早朝、 県内で282年ぶり(国内で25年ぶり)に観測できる 「金環日食」 まで1カ月を切った。 県内各地では当日に合わせて、 観測会やイベント、 キャンペーンなどが展開される。 金環日食は太平洋側の広範囲で観測でき、 関西できれいに見られる中心線が通るのは和歌山だけとあって注目されている。

 金環日食とは、 月の周りから太陽の光がはみ出してリング状になる神秘的な天文現象。 県では串本町、 那智勝浦町、 新宮市を日食帯の中心線が通り、 午前7時27分ごろに食の最大を迎える。

 串本町では橋杭岩や潮岬望楼の芝、 串本港で観測会が開かれる。 串本港では野生クジラを見ながら、 大自然の中で日食を楽しめる。 前日にはキャンペーンを行い、 宿泊客に日食眼鏡を無料提供する。

 19~21の3日間は町内10店でキンカングルメのスタンプラリーを開催。

割り引きサービスなどがある施設や飲食店も12カ所ある。 問い合わせは串本町観光協会(℡0735・62・3171)。

 新宮市では21日午前6時、 「朝日・夕陽100選」 に選ばれた神倉神社で観測会 「神話の世界 天の磐盾(神倉神社)から見る金環日食~そして復興への祈り~」 が開かれる。 参加費は1000円(日食眼鏡付き)。 約500段の石段を登れる人に限る。 観測後は熊野速玉大社を参拝し、 神楽 「神なぎの舞」 を鑑賞する。 問い合わせは同市観光協会(℡0735・22・2840)。

 また、 白浜町では午前6時ごろから旧白浜空港跡地で観測会(ALL白浜ここでしかできない旅実行委主催)が開かれる。 日食眼鏡を先着500人に無料で配布し、 川添茶を振る舞う他、 町営浴場の半額優待券も配る。 問い合わせは同実行委 (℡0739・43・6588)。

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