宮城との絆深めて はまゆうLCが復興支援


ローラー1本だけでたつを描くさとうさん㊧とジェラートを作り上げる柴野さん

 和歌山市内の奉仕団体、和歌山はまゆうライオンズクラブ(古川雅之会長)は11日、同市七番丁のモンティグレ(ダイワロイネットホテル和歌山)で東日本大震災復興支援イベント「プレイフォーミヤギ・ワカヤマ~つなごう宮城と和歌山の絆~」を開き、会員や家族連れら約400人が参加。「ローラーアート」と「ジェラートイリュージョン」のライブ感あふれるパフォーマンスを楽しんだ。

 同クラブの社会奉仕活動の一環。震災後、海外のチャリティーイベントなどに参加し寄付を募る活動を続けている宮城県大河原町のペイントアーティスト・さとうたけしさん(34)と、石川県能登町のジェラート店㈱マルガー社長でジェラート職人の柴野大造さん(37)をゲストに迎えた。

 さとうさんは音楽に合わせ、ローラーだけで短時間で絵を描くライブペイントショーを披露。ローラーでさまざまな表情をつくり出しながら、ことしのえと「たつ」と「富士の桜」2作品を力強く描き上げた。

 柴野さんは液体窒素による世界初の即席ジェラートイリュージョンを披露。ご当地食材を使って紀州南高梅の梅酒ジェラートと仙台のイチゴジェラート、能登の塩ジェラートの3品を完成させた。ジェラートはカクテルグラスなどに装飾し、来場者らに振る舞われた。

 2人を交えたトークで、さとうさんは「大勢の人に励ましの言葉や支援をもらった。今後は元気になった報告と一緒に感謝の気持ちを伝えていきたい」、柴野さんは「味はもちろん見て楽しめるパフォーマンスを追求して元気を伝えていきたい」と話した。

 イベントの全収益金120万円は東日本大震災孤児こども育英募金へ寄付する。同クラブの古川会長(31)は「未来への希望を持つ子どもたちに役立ててもらえたら」と話していた。

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