こばと学園で洗濯ボランティア 更生保護女性会


「毎週交替で来ています」 と話す会員ら (左から2人目が都留会長)

 和歌山市直川地区の更生保護女性会直川支部(都留喜美代会長)は昨年9月から毎週月曜日の朝、地元の児童養護施設「こばと学園」(森本祐司園長)で洗濯ボランティアを行っている。会員15人が3~4人のグループに分かれ、ローテーションで実施。午前8時半から10時まで6台の洗濯機をフル回転させ、1歳から18歳までの56人分の洗濯をしている。

 普段同施設では、 保育士らが入浴や本の読み聞かせなど、 子どもの世話の合い間に洗濯をしている。 週末に一時帰宅した子どもが施設に戻ってくる日曜日は、 親と離れるのを嫌がって泣く子どもや、 夜泣きする子どもらの精神的なケアに追われることも多い。 同会が洗濯ボランティアをするようになり、 保育士らが子どもに関わる時間が増えた。

 先日、 会員と職員との初めての会合が開かれ、 梅雨時期の対策などについて意見を出し合った。 会員が 「孫に会うような気持ちで来ている」 と話すと、 職員は 「地域で子育てをしてもらったことは、 子どもたちが施設を巣立っても心の記憶に残る」 と言い、 感謝の気持ちを伝えていた。

 都留会長 (70) は 「健康である限り、 みんなで頑張っていこうと心新たに決意した。 『細く長く』 を合言葉に、 小さいことだが続けていけたら」。 同施設の山本真紀主任 (45) は 「子どもと過ごす時間が増え、 全ての思いを子どもたちに注げる。 地域の人たちに子どもも職員も精神的に支えられている。 本当にありがたい」 と話している。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧