宮﨑さんに総理大臣表彰 男女共同参画


受賞は「周囲の人に恵まれたから」と笑う宮﨑さん

 男女共同参画社会づくりに貢献したとして、 和歌山市福島の宮﨑恭子さん(78)=元・市男女共生推進懇話会会長=が県内初の内閣総理大臣表彰を受けた。 宮﨑さんは 「表彰は戸惑いました。 受賞は人と出会う機会に恵まれたから」 と周囲に感謝している。

 宮﨑さんは性別を問わず社会に参画できる 「男女平等な社会づくり」を目指し、 啓発を続けてきた。

 平成10~13年には県女性センター (現・県男女共同参画センター)初代センター長を務めた。 16年からは同会会長として市男女共生推進行動計画の推進に尽力した。

 印象に残っているのは、 初代センター長を務めていた頃、 市では小学校52校、 中学校18校を和歌山大学の教授らと回り、 男女の名前を混合にした名簿にしてほしいと呼び掛けたこと。 中学校は半数、 小学校は全校で採用され、 現在も続いている。

 新しいことを始める時は常に大きく動き出した宮﨑さんだったが、 「はびこった性の意識を変えるのには苦労も多かった」 と振り返る。 「男性も女性も自分で選んだ人生を歩み、 共に社会参画しなければならない」 との呼び掛けに、 反発もしばしばあったという。

 宮﨑さんは 「楽しかったし、 やりがいがあった。 一人ひとりが引っ張っていってくれたね」 と話している。

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