シンガーソングライター田頭さんが初フルアルバム


アルバムを手にPRする田頭さん

 紀の川市出身、和歌山市在住のシンガーソングライター、田頭宜和さん(27)が来月14日、ファーストフルアルバム「White」(全12曲、2000円)をリリースする。真っ白で無垢(むく)なイメージで作詞作曲し、「聴き手が曲に色を塗ってほしい」と願いを込めた一枚。田頭さんは「音を楽しんでもらえたら」とPRしている。

 田頭さんは小学生でクラシックピアノを始め、現在は会社員の傍ら、キーボードを手に弾き語り、ストリートライブなどの活動をしている。

 これまでのミニアルバムや演奏中の彼からは爽やかな印象を受けるが、今回のフルアルバムは田頭宜和という人格や性格をあえて排除したという。パッケージにも顔写真などを載せていない。

 東日本大震災後に作った曲がほとんどで、「何かプラスになれる要素を」と心掛けて制作。田頭さんが得意とするバラードやポップスはもちろん、ダークな曲調の歌も盛り込み、普段とは少し違った一面も取り入れた。

 前向きになれるような、自分と重ね合わせられるような、歌の主人公に感情移入するような、聴く人によってさまざまな捉え方ができるのも魅力の一つだ。

 田頭さんは「キーボードだけじゃなくていろんな楽器の音があり、バンドサウンドを楽しめますよ」と笑顔で話す。

 CDはライブ会場、ミュージックマートイワキ(和歌山市狐島)、ミュージックランドテイクオフ(ぶらくり丁内)で購入できる。

 発売日には同市本町のライブハウス「本町ラグタイム」で発売記念ワンマンライブを実施する。午後7時開演。前売り1500円(当日2000円)。問い合わせはラグタイム(℡073・431・1355)。

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