和歌山県庁で節電スタート


トイレの温水洗浄便座やエアータオルも節電

 電力不足が深刻化した場合に関西電力が実施する計画停電の対象期間に入った2日、 県は 「わかやま夏の節電アクションプラン」 に基づき、 エアコン運転時間の3時間カット、 廊下の照明の70%以上消灯など、 本格的に節電をスタートさせた。 対象期間が終わる9月7日まで実施する。 県は県民にも広く節電の徹底を呼び掛けていく。

 県庁では今夏、 一昨年比20%以上の節電が目標。 昨夏の目標10%の倍の節電を目指している。

 電力消費の大きい冷房設備の停止時間は、 昨年より1時間増の3時間 (午前11時~午後4時45分の間に実施) とし、 設定温度は28度にする。

 またエレベーターは一部運転を中止、 廊下の照明はブレーカーを落とし、 昨年の 「50%消灯」 から 「70%以上消灯」 に変更。 さらに課室内の照明は原則30%以上消灯して足りない電力を補う。

 電気の使用率が97%を超える電力状況を指す緊急時には、 政府が 「電力需給逼迫(ひっぱく)警報」 を発令し、 関電が 「お知らせメール」 を送信。 県は最大50%の節電に取り組み、 家庭や企業にはエアコンやパソコンの使用を控えるよう呼び掛ける。

 突発的な停電を防ぐために計画停電となれば、 医療器機や信号機、 上下水道などが停止してライフラインが乱れ、 県民の生活に直接影響が出る。 企業であれば、 生産設備の停止などが問題視されている。

 県環境生活総務課の井口好晴副課長 (51) は 「なってみないと分からないため計画停電は予測できない怖さがある。 まずは基本の節電対策を徹底してほしい」と話している。

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