歌詞が共感呼ぶ 貴志知美さん「あたしの願い」

「あたしの願い」(6曲入り、1500円)を持つ貴志さん
「あたしの願い」(6曲入り、1500円)を持つ貴志さん

和歌山市のシンガーソングライター、貴志知美さん(34)がことし3月下旬に自主制作でリリースした初アルバム「あたしの願い」のタイトル曲の歌詞が「心に響く」と話題を呼んでいる。この曲は貴志さんが中学生の時に離婚した両親への素直な思いを歌っているが、実は!? 貴志さんに制作秘話を聞いた。

 あたしの願いは二人の幸せ。現在の歌詞では、そう締めくくっている。

 実はこの曲、もともとは離婚を考え始めた友人に向けて作られた曲だった。子どもの頃に親の離婚を経験した貴志さんは、両親が別居し始めた中学生の頃を思い出して制作したという。

 当初は「ずっと一緒にいたいだけ」というフレーズで締めくくっていた。初めて両親へ披露した時もこのフレーズは生きたまま。ライブの終了後、両親から「ごめんね」と言われたことで親のつらさを実感した。

 さらに別のライブ会場では、離婚により子どもと離ればなれになった男性が曲を聴いて、涙ぐんだ姿を見たのも歌詞を変えるきっかけとなった。

 歌詞を変えてから、再度両親の前で歌う日が訪れた。貴志さんは感極まって涙が止まらなくなり、見かねた父はライブ会場を後にしたという。

 現在は父、母ともに食事に行く機会もでき、貴志さんは「両親を恨んでいない。離れていても子どもは親の幸せを願っているのが正直な気持ちだから」とはにかんでいる。

 来月ディナーショー 貴志さんのディナーショーが8月6日午後6時半から、和歌山市友田町のホテルグランヴィア和歌山で開かれる。料金は一人8000円(料理など含む)。予約は同ホテル(℡073・425・7711)へ。


あたしの願い

パパとママが一緒にいるだけで 仲良くなくてもあたし幸せだった 屁理屈は知りたくもない 
子供は与えられたものをただ飲み込むだけ ただ飲み込むだけ

当たり前の生活がここにあって 
それが続いてくと疑うこともしなかった 
パパがいてママがいてあたしがいると ずっと信じていた 
今もどこかで信じてる

行かないで 行かないで 来年の花火も一緒に見ようよ そばにいて 二人そばにいて もう嘘はつかない良い子でいるから

パパもママも幸せでいてほしい あたしの想いは単純素直で
大人は身勝手に幸せを計算する あたしの願いはずっと一緒にいたいだけ

泣かないで 泣かないで ママの分もあたし一人で泣くから 怒らないで もう怒らないで 二人分の我慢はあたしがするから

人の気持ちはいい加減なもので
約束と名のつくものはもう信じられない
一生一緒に生きる二人の約束は あたしの目の前で破られてく

言葉に出来ない想い涙にいくつ流しても
決して子供には決められない
どっちを選ぶなんて決められない

パパとママの子供に生まれて
本当に良かった あたし幸せだから
今だから言える気持ち素直に伝えるから聞いて

あたしの願いは二人の幸せ
あたしの願いは二人の幸せ