宇宙からやってきたアサガオ 児童ら苗植え


プランターに苗を植え付ける児童ら(18日、南海加太駅で)

 宇宙飛行士が宇宙から持ち帰ったアサガオの種の苗植えが18日と20日、和歌山市の南海加太駅など3カ所で行われた。市観光協会の新しい観光プロモーションの一環で、作業には市内の児童や園児が協力。ゆくゆくは増えた種を学校から学校へと譲り渡し、市内を宇宙からやってきたアサガオでいっぱいにしていく予定という。

 年間を通じて四季をテーマに市の観光をPRしている同協会「四季百景キャンペーン事務局」の新企画「一億粒の夢 NAOKOアサガオを咲かせよう」。

 苗は、宇宙飛行士の山崎直子さんと共に宇宙を旅したアサガオの種「NAOKOアサガオ」から増やした種を発芽させたもの。山崎さんは平成22年6月に日本宇宙少年団和歌山分団に4粒を寄贈し、現在2000粒にまで増えた。同協会は今回、うち1000粒を活用し、3施設に計340株の苗を贈った。

 18日には、同市加太の市立加太小学校(堀優子校長)に120株を贈呈。1~3年生40人は近くの南海加太駅に16株をお裾分けし、児童代表で1年生の中薗咲歩ちゃん、2年生の稲野汰一君、3年生の原田陽菜ちゃん、前田豊輝君が潰﨑峰和駅長(62)に苗を手渡した。

 原田さんと前田君が「たくさん頂きました。大切に育ててください」とあいさつ。潰﨑駅長は「大事に毎日水やりを欠かさず大きくします」と約束し、「通った時には大きくなっているか見てください」と話した。その後、児童は駅の入り口に設置したプランターに植えていった。

 植えた苗は8月中旬ごろには開花するという。

 20日には、和歌山城西の丸広場に福島小学校の児童が、和歌山マリーナシティに名草幼稚園の園児が苗を植えた。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧