19日に20年目の演奏会 西陽子箏曲教室


演奏会に向け指導する西さん

 国内外で活躍する箏曲家・西陽子さん(48)が講師を務める「西陽子箏曲教室」の門下生は、19日に和歌山市西高松の県立図書館内メディア・アート・ホールで開かれる20周年記念おさらい会に向け、練習に熱が入っている。

 西さんは昨年2度目のブラジル公演の他、米国カーネギーホールでリサイタルを開催するなど、海外でも高い評価を受けている。

 教室は26年前、西さんが大学卒業後に、和歌山市内で生徒1人でスタート。以来、海外に留学した期間を除く24年間、毎月、1度も休むことなく東京から和歌山に帰省して指導している。

 現在は20代から70代までの幅広い20人が通い、演奏会に向け市民会館でリハーサルを重ねている。当日は和歌山教室と東京教室の門下生20人が出演。子どもたちに琴の魅力に触れてもらおうと、特別企画も用意しているという。

 西さんは「さまざまな年代の方と年を重ね、教室の皆さんは、私にとって家族のよう。指導の中で自分の音楽に対する姿勢や考えも変わりました」と振り返り、「いろんな世界がある琴の魅力を楽しんでもらえる演奏会にしたい」と話している。

 指導を受ける稲葉由美子さん(63)と前芝久仁子さん(49)は「演奏会に来ていだければ、きっとお琴のイメージが変わるはず。大きな節目の演奏会に出られる幸せを感じながら、心と音を合わせた演奏を届けられれば」と笑顔で話している。無料。午前11時開演。

 問い合わせは、同教室(℡073・445・1905)。

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