数学A以外全国平均下回る 学力調査

 文部科学省は8日、4月に小学6年生と中学3年生を対象に実施した全国学力・学習状況調査の結果を公表した。県内では、中学校の数学A(基礎知識)を除く全科目で平均正答率が全国平均を下回り、特に小学校の国語B(応用)で差が大きかった。県教委は「表現力や読解力などが課題。改善に取り組みたい」と話している。

 全国学力調査の実施は2年ぶりで、県内は小学校104校(抽出率41・3%)の3476人、中学校96校(同75%)の約6200人が受験。国語、算数・数学、理科の3科目があり、国語と算数・数学は、基礎知識を問う「A」と応用力を問う「B」に分けて行った。

 県内の平均正答率を全国と比較すると、小学6年はいずれも下回り、差は最も小さい算数Aが0・4、理科が2・9、国語Bが最大の3・7。

 中学3年では、数学Aが全国平均を0・8上回ったが、その他は下回り、最も差が大きかったのは国語Bの1・6差だった。

 児童・生徒へのアンケート結果では、中学3年で「国語の勉強が好き」と答えた割合は52・0%(全国平均58・6%)で全国との差は6・6あったが、前回調査時の10・6差からは縮まった。

 自分の考えを他の人に説明したり、文章に書いたりすることが「難しい」と答えた小学6年は66・8%で、全国平均を5・2上回った。

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