成年男子41年ぶり出場切符 国体近畿バレー


県代表・前田選手の力強いスパイク

 第67回国体(岐阜)の予選となる近畿ブロック大会バレーボール競技が25、 26の両日、和歌山ビッグホエールで行われ、成年男子の部で県代表チームが、 昭和46年の黒潮国体以来となる41年ぶりの出場切符を手にした。 昨年の出場決定戦で敗れた雪辱を胸に、 今大会に臨んだ選手たちは、 初戦から果敢な攻めで、1セットも失わず全試合ストレートで他府県勢に快勝した。 少年男子の部では、開智高メンバーで編成した県代表チームが、3位決定戦でフルセットにもつれ込む大接戦の末、 紙一重で京都を下し、国体出場を決めた。  

◇代表決定戦 
 和歌山2(25―17、25―15)0滋賀

 成年男子の県代表チームは、 予選で京都にややてこずったものの、 2試合をセットカウント2―0で勝ち、 グループ1位で決定戦に駒を進めた。 県内の選抜メンバーで昨年から本格的に始動したチームにとって、 41年ぶりの本大会まであと1勝まで迫り、 滋賀と激突した。

 県代表は山本主将を中心に、 積極的な攻撃で序盤から着実に得点を重ね、 第1セットを25―17で先取した。 第2セットに入っても県代表が主導権を握り、 前田の力強いスパイクや堀本の速攻もさえ、 中盤で19―12とリードを広げた。 勢いに乗った県代表は、 滋賀に反撃の隙を与えず、 和中のフェイントで24―15としたマッチポイントでは、 大橋がサービスエースを決め、 コートサイドは笑顔と歓声に包まれた。

 辻本監督は 「選手とスタッフの一致団結したチーム和歌山の勝利だと思う。 黒潮国体以来40年以上も出場できなかった歴史を変えたみんなでつかんだこの勝利を大事に、 本大会でも得点獲得を目指して勝ち進みたい」 とした。 山本主将は 「国体の出場権が獲得できよかった。 全員が一生懸命頑張った成果だと思う。 本大会でもチームみんなで全力で戦う」 と闘志を燃やした。

 《県代表チーム》監督=辻本栄喜▽主将=山本英之▽選手=和中謙治、 福田誉、 本多尚也、 堀内誠司、 山本哲耶、 土佐誠也、 大橋直記、 前田朋哉、 増谷篤、 山下栄和、 佐藤伸洋 

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