10月から「デリバリー給食」 和歌山市内6中学校


厳選した食材を使った 「ハンバーグ弁当」

 和歌山市は10月から市立中学校6校で、 家庭の弁当を持参するか、 業者が配達する 「デリバリー給食」 かを自由に選べる選択制の給食をスタートさせる。 9月3日の始業式で生徒にデリバリー給食の注文書を配る。 3年かけて実施校を全18校に拡大していく予定。

 本年度開始するのは西脇、 河西、 楠見、 日進、 西和、 西浜。 育ち盛りの中学生に栄養バランスの取れた食事を提供することで、 食に関心を持ってもらおうと、 大学教授や校長、 教員、 保護者らでつくる 「和歌山市中学給食協議会」 が昨年12月に設立。 ことし1月から議論を重ねてきた。

 給食は、 市教委の管理栄養士が栄養バランスや季節、 地産地消などを考えて1カ月分の日替わりメニューを作成。 給食や弁当などの調理サービスを提供する南陽食品㈱ (本社=同市和歌浦南、 北畑充香社長) と㈱河北食品 (同市栄谷、 上野精計社長) の2社が、 市から委託を受けて作る。

 食材の厳選基準、 温度管理、 衛生面などについて記した市の調理マニュアルに基づいて調理し、 安全・安心な給食を各校に配達する。

 10月は、 秋の味覚を楽しめるようにと 「栗ごはん」 や 「さんまのかば焼き」 などのメニューも組まれている。 ご飯が主だが、 毎週水曜日はパンになる。 保護者負担は1食当たり300円で1カ月分ごとの申し込みが必要。

 南陽食品学校給食事業部の高垣尚弘部長 (40) は 「市内の小学校給食も作っており、 地元に根付いた母の味を食べてもらいたい」、 河北食品の田中秀和取締役 (41) は 「長年、 弁当製造に携わっているノウハウを生かして、 安全・安心な給食を食べてもらいたい」 と話している。

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