障害者アートの拠点オープン 美園町


商品化された障害者の作品も

 障害者アートの拠点施設 「アートサポートセンターRAKU (らく)」 が15日、 和歌山市美園町にオープンした。 一般社団法人 「共助のまちづくり協会」 (島久美子理事長) が作業所やNPO法人わかやまNPOセンターなどと連携し運営。 障害のある人が表現活動を楽しむ場、 作品を発表する場となる他、 専門家とのコラボで作品の商品化も進める。 わかやまの底力・市民提案実施事業。

 この日は、 障害者や支援者約30人がオープンを祝った。 作業所に通うhirochikaさんの文字をエコバッグにデザインした児玉夏希さん (32) =わかやまNPOセンター=は、 「みんなと何ができるかワクワクしています。 微力ながら一助になりたい」 と笑顔。

 12年前から障害者アートに取り組んでいるエイブル・アート・ジャパンの播磨靖夫理事 (70) は 「アートは人と人、 場所と人をつなぎ、 生活コミュニティーの再生につながる。 ここで新しい可能性が生まれるのではと期待している」 と話した。

 会場には、 さまざまな作品と共に、 すでに商品化されたエコバッグと、 殿垣内 (とのがいと) さんが描くイラスト入り絵はがき 「紀州のとの猫さん」 も展示された。

 ワークショップは毎月2回、 ステンシルや書道、 陶芸、 音遊びなど多彩なテーマで開く予定で、 島理事長(56)は 「アートは本来楽しいもの。 楽しい出合いと人とのつながりを、 どんどんつくっていってほしい」 と話している。

 オープニング企画として22日まで、 織り工房 「はぁと・つう・はんど」 (NPO法人和歌山盲ろう者友の会運営) の第1回作品展 「世界でひとつだけの織り」 が開かれている。

 場所は美園町商店街内、 麦の郷総合支援センター1階。 月~金曜日の午前9時から午後5時 (不定期で土日もオープン)。

 問い合わせはRAKU (℡073・427・3313)まで。

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