田中3きょうだいら母校の北高訪問


生徒の質問に答える4人(左から田中和仁さん、理恵さん、佑典さん、西岡さん)

 ロンドン五輪に出場した県立和歌山北高校(和歌山市市小路、田村登志樹校長)の卒業生4人が18日、同校を訪れ、後輩に諦めないことの大切さなどのメッセージを贈った。来校したのは体操の田中和仁さん(27)、理恵さん(25)、佑典さん(22)の3きょうだいと、フェンシング代表の西岡詩穂さん(23)。北校舎の全校生徒1015人が参加した。

 体育館で開かれたロンドンオリンピック報告会。和仁さんと佑典さんは、五輪で獲得した銀メダルを首に掛けて登場した。

 生徒らは日本中から注目された4人が会場に入るなり、「本物だ」などと歓声を上げて喜んだ。

 舞台上で和仁さんらは、高校時代の厳しい練習を振りかえるとともに、目標を持って努力することの大切さを訴えた。また次のリオデジャネイロ五輪に触れ、「次は金メダルを目標に頑張ります」などと意気込みを見せた。

 生徒からの「生まれ変わったら何になる?」との質問に、和仁さんと理恵さんが「生まれ変わっても体操をしたい」と述べたのに対し、佑典さんは「宇宙飛行士になりたい」と別の夢を披露。西岡さんは「空を飛びたいので鳥になりたい」と言って会場を和ませた。

 ロンドン五輪に同校出身者からは4人の他、陸上の九鬼巧さん(20)が出場している。

 3年生の切上直樹君(17)は「今回、5人ものオリンピック選手を輩出した高校に通っているという誇りを感じました」と話していた。

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