結核に注意 早期受診など呼び掛け
啓発グッズを手渡す参加者(南海和歌山市駅)
結核予防週間(24~30日)の25日、結核に関する正しい知識の普及を図る街頭啓発活動が、和歌山市のJR和歌山駅、南海和歌山市駅の2カ所で行われた。
街頭啓発には県、市の職員や結核予防会県支部、県健康を守る婦人の会などが参加。市駅前では、8人がチラシやクリアファイルなどの啓発グッズ約1000セットを、通勤・通学の市民らに手渡していた。
県健康推進課によると、結核は全国で年間約2万3000人が発症し、県内では平成23年の発症者が234人(前年比26人増)、人口10万人当たりの罹患(りかん)率は23・5(全国平均17・7)。
発症者の約7割は70歳以上の高齢者で、かつての流行期に感染している人が多く、体力や抵抗力が低下したときに菌が目を覚まし、発病しやすい。一方、若い世代の多くは未感染のため、菌を吸い込むと感染しやすく、比較的早い時期に発病する危険があるという。
同課は「2週間以上、咳やたん、微熱などが続いたら、早めに医療機関を受診してほしい」と話している。
結核予防週間中、県内各保険所管内で啓発が行われる。
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