歌舞伎俳優と華道家 2人に大桑文化奨励賞


 

 公益財団法人大桑教育文化振興財団(大桑※いく嗣理事長)は本年度の大桑文化奨励賞に、 和歌山市出身の歌舞伎俳優・片岡仁三郎(にさぶろう)=本名・平野豪之(ひでゆき)=さん(47)と、 同市の華道家・岡田芳和さん(44)を選んだ。 表彰式は11月20日に同市のホテルアバローム紀の国で行われる。 ※つちへんに育

 同賞は県や日本の文化向上を目的に、 文学・芸術(建築は除く)分野の将来性ある県在住者または県出身者に贈られる賞。

 片岡さんは世襲でなく15代目片岡仁左衛門に入門し、 国立劇場や京都南座などに出演。 名題俳優となって初代片岡仁三郎を襲名し、 平成20年東京歌舞伎座で名題昇進披露公演を行った。 歌舞伎界を担っていく人物として、 今後一層の活躍が期待されている。

 岡田さんは嵯峨御流の伝統生け花継承者として、 また県華道家協会のリーダーとして活躍。 古典作品や斬新な発想から生み出される造形作品などで、 県華道界をけん引していく人物として期待されている。

 また文化活動援助には、 海南万葉の会&劇団KCM(土佐博・東道代表)と南葵史談会(上野裕史代表)が決まった。

 同財団は他、 昨年の水害で大きな被害を受けた田辺市の本宮小学校と那智勝浦町の市野々小学校へ学校図書を寄贈。 第32回近畿高等学校総合文化祭和歌山大会などの教育関係援助▽県指定無形文化財保持団体への援助▽外国人留学生奨学金援助▽スポーツ関係援助など総額3769万円を寄贈する。

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