WAKAYAMA NEWS HARBOR
和歌山さんぽみちプロジェクト

まちづくりに貢献できる 60年以上続く、寄附金付年賀はがき

  「ことしの年賀状どれにする?」 。 最近、 このような会話が出たご家庭があるかもしれない。

 筆者の自宅にも郵便局から年賀状のDMが届いた。 ことしの和歌山県版(寄附金付年賀はがき)は 「紀州てまり」。 各都道府県に縁のある品や風景などの絵柄が印刷され、 1枚につき5円の寄附金が付加されているおなじみの年賀はがきだが、 この寄附金が何に使われているか、 どうすれば寄附を受けられるかご存知だろうか。

 日本郵便株式会社のウェブサイト 「年賀寄附金による社会貢献事業助成」 によれば、 平成24年度は寄附金付年賀はがきおよび年賀切手と、 郵便事業株式会社(当時)から拠出した寄附金を合わせて約7億8千万円が全国の約300団体に寄附されたという。 寄附金は、 社会福祉の増進、 青少年の健全育成、 非常災害時の救助・災害の予防などに役立てられ、 昨年度は 「東日本大震災の被災者救助・予防(復興)助成」 という特別枠も用意された。

 和歌山県内では、 社会福祉の増進目的として田辺市の社会福祉法人へ、 非常災害による被災者救助と災害の予防目的として、 新宮市の社会福祉法人と和歌山市のNPO法人、 それぞれ1件へ寄附されたという。

 寄附金付年賀はがきは昭和25年から発行されており、 寄附金は累計で約478億円にのぼり、 歴史と実績がある。 平成25年度も年賀寄附金の配分を希望する団体の公募が始まっている。 申請の受付期間は11月30日まで。 申請後審査が行われる。 詳しい情報は同社のウェブサイト(http://www.post.japanpost.jp/kifu/)から入手できる。

 寄附金付年賀はがき、 とりわけ地方版は、 年始のあいさつと共にわがまち自慢ができると同時に、 少しの負担額でまちづくりに貢献できる。 60年以上前から続くこの仕組みに参加するのもよし、 寄附を受ける対象になる組織の方は活用を検討してはどうか。
         (次田尚弘/和歌山)