芸術と花の競演 4日まで文協・総合美術展


2人1組で一つの世界を表現している

 和歌山文化協会 (楠山繁会長)の「第59回総合美術展」 が4日まで、 和歌山市の市民会館展示室で開かれている。 同会会員の絵画や書、 写真や工芸、 俳句などの作品に華道部員が花を生け、 2人1組でテーマに沿って構成する全国でも珍しい美術展。 67組が出展している。

 仁坂吉伸知事の書 「華」 には、中森慶甫さんが上品で凛とした白の胡蝶蘭やカトレアを生け、 大橋建一市長の書 「笑」には、 南垣内泰甫さんが竹を花器に、 笑みを浮かべているかのようなフォックスフェイスと鮮やかなアンスリウムを生けて競演。 作品が互いに引き立て合い、一体感のある世界をつくり上げている。 その他、 楠山会長の能面 「能 半蔀 (はじとみ)」 や清水達三さんの日本画 「舞妓」、 岸本周平衆院議員の書や世耕弘成参院議員の画なども並ぶ。

 和歌浦の主婦、 有本ゆかりさん(48)は 「毎年楽しみにしています。 分野を超えたさまざまなコラボレーションは、 どれも素晴らしいですね」と見入っていた。

 同協会では 「しっとりとした会場に仕上がりました。 それぞれ趣向を凝らした展示ですので、 どうぞ足をお運びください」 と来場を呼び掛けている。

 午前10時から午後5時 (最終日は4時まで)。 3日には無料体験教室 (午後3時まで) も開く。 問い合わせは同会事務局 (℡073・436・3580)。

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