タクシーで詐欺注意呼び掛け 有田交通


被害を減らす願いが込められた車内パネル

 県内で多発する振り込め詐欺の被害を未然に防ごうと、 有田交通㈱(和歌山市太田、 岩橋正典社長)は、 市内を走るタクシー150台の車内に 「振り込め詐欺撲滅キャンペーン」 のパネルを設置し、 利用客に注意を呼び掛けている。 年末まで実施する。

 同社は11・12月を 「接客マナー向上月間」 に指定し、 社会貢献事業を展開。 ことしは、 県内の振り込め詐欺と類似詐欺を合わせた被害額が3億円を超え、 過去最高になっていることを重くみてパネル設置を企画した。

 市内での一日の利用客数は約1000人。 特に昼間の利用客の9割は高齢者で、 病院や銀行などに行く際に利用するという。 運転手も利用客との会話の中で、 オレオレ詐欺などにだまされないように呼び掛けている。

 企画を考案した同社の井上孝雄統括本部長(62)は 「人ごとだと思いがちですが、 ドライバーとの会話で振り込め詐欺に気を付けてくれる高齢者が一人でも増えればいいですね」 と話している。

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