和歌山市の「まちなか再生会議」始まる


議論の進行に課題が残った第1回まちなか再生会議

 2030年の和歌山市のまちづくりを考える第1回 「市まちなか再生会議」 (議長=谷口博昭・芝浦工業大学院教授) が29日、 同市西汀丁の勤労者総合センターで開かれた。 大学教授や経済団体代表経験者ら委員5人が出席し、 約2時間議論を交わしたが、 委員の意見がかみ合わず、 初回のまちづくり議論は平行線に終わった。

 委員は、 谷口議長▽帯野久美子・和歌山大学副学長▽濱田学昭 (たかあき) 元同大システム工学部教授▽樫畑直尚・和歌山経済同友会代表幹事▽末吉亜矢・元和歌山青年会議所理事長▽大橋建一市長の6人。 ㈱タフ・コーポレーションの藤後幸生社長がアドバイザーを務めた。

 今会議は、 昨年、 市が開いたワークショップ (市民ら約50人参加) で出された市民案を実現するための条件、 方策について協議するのが目的。 しかし会議では、 その市民案について事務局から口頭で説明があったのみで、 詳細なレポートが配布されなかったこともあり、 委員からは 「女性中心のまちづくり」 や 「高齢者が住みやすいまちづくり」 などそれぞれの考えで発言があったが、 建設的な議論には発展しなかった。

 終了直前に 「まちの活性化議論は20年も前からやっている。 また、 それの繰り返しだ」 などと委員から不満が出る場面もあった。

 委員から意見を求められた傍聴の市民からは、 「(議論の方向性を決める)事前準備不足ではないか。 誰が、 いつ、 どこでなど5W1Hを明確にしてほしい」 など厳しい意見もあった。

 第2回は2月8日午後2時から 「活性化のための仕掛け」 をテーマに同センターで開かれる。

 市は本会議での議論を経て、 市民が中心になって描く 「2030 わかやま構想(案)」 の本年度中の策定を目指している。

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