和工5連覇 和歌山県高校ラグビー新人大会


5連覇を勝ち取った和工フィフティーン

 県高校ラグビーフットボール新人大会(兼第64回近畿大会県大会)の決勝がこのほど、上富田町スポーツセンター球技場で行われ、和歌山工が5連覇を達成した。選手の体格で和工を上回る熊野との対戦は、先制トライを奪われながらも、落ち着いた試合はこびで逆転。後半は本来のリズムをつかみ40―14で快勝した。国体予選、全国大会(花園)予選と合わせて5年連続の3冠へまず力強い1歩をしるした。決勝の両校は3月20日から兵庫県で開催される近畿大会に出場する。

◇決勝
 新チーム結成以来、ディフエンス強化を図ってきた和工は、今大会の予選グループ戦で和北を83―0、決勝トーナメント2回戦(1回戦は不戦勝)でも合同Aチーム(桐蔭、和東、有田中央、田辺)に82―0で、2試合連続完封で決勝に駒を進めた。

 熊野は平均体重でも和工に勝る大型チームで、上富田町という相手の地元での決勝は序盤、和工フィフティーンの動きを硬くさせ、初失点となる先制トライを許した。

 慌てず、すぐに同点に追い付き、勢いに乗った和工は、ナンバー8の鈴木主将のトライで逆転。前半を12―7で折り返した。後半に入り本来の動きを取り戻した和工は、スピードを生かした攻撃で4トライ4ゴールで28点を加え、熊野の反撃を1トライ1ゴールの7点に抑え、ノーサイドの笛を聞いた。

 和工の濱口監督は「昨年のチームよりは、大きな選手も加わったが、全体的には小さい。その辺が決勝で先制された要因かもしれない。近畿では全国トップクラスの強豪が相手だが、初戦突破を目指して全員で戦う」と闘志を燃やした。

 【和歌山工・フィフティーン】
 監督=濱口博行▽主将=FW鈴木涼平▽選手=FW林将輝、大谷勇人、神前裕二、濵田和来、栗山真揮、西浴誠、鈴木謙太※HB白樫幸記、丸山和紀※TB池邊海、櫛永悠真、山中啓実、前田蓮弥※FB小栗佑真※リザーブ藤居雄介、菊谷政文、森下慧一郎、坂本匠、平井喜也、薮中悠、和田洸基、吉田秀、濱石康裕、坂本星也

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