合計額3年連続増 昨年の貿易概況 和歌山県


 

 和歌山税関支署がまとめた平成24年の県貿易概況によると、 輸出額は前年比5%増の5199億円、 輸入額は同13・3%増の7046億円、 合計額が同9・6%増の1億2246億円となり、 いずれも3年連続プラス。 比較可能なデーターが残る昭和54年以降、 合計額が2番目に多かった。

 輸出額は、 軽油や灯油などの石油製品が同15・2%増の1750億円、 鉄鋼が同3・5%増の2737億円。 ニッケル合金などの非鉄金属も同1416%増の84億円と大幅な伸びだった。 一方、 繊維機械で中国やアジア向けの輸出が減り同37%減の191億円、 前年フィリピンへの輸出が多かった電気機器が同96・4%減の2億円となった。

 輸入額は、 原発の停止などを受けて火力発電所の原油の使用量が増えたことや、 石油製品の輸出が増加したことから原油や粗油が同24・9%増の5116億円、 大型船舶1船の輸入で船舶類が同2601・4%増の68億円。 一方、 石炭が同22・2%減の459億円、 鉄鉱石が同17・4%減の620億円、 鉄鋼が同14・5%減の54億円だった。

 地域別に見ると、 輸出はシンガポール、 台湾などのアジア諸国が最も多く、 輸入は石油製品が増えたことから、 アラブ首長国連邦、 サウジアラビアといった中東が多かった。

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