日本初、国産グレープFジュース発売 粉河の農園


「安心・安全で栄養価も高いです」 と山口さん

 紀の川市下丹生谷の紀州観音山フルーツガーデン(児玉典男代表取締役)は、 日本初の国産グレープフルーツジュース・柑橘(かんきつ)マニアシリーズ 「国産グレープフルーツ100%原液ピュアジュース」 を発売。 皮ごと搾ることで、 十分な酸味と香りを味わえる商品に仕上がった。 食前後に飲めば食べ過ぎ抑制などにも効果が持てるという。

 商品を手掛けたのはフルーツプロデューサーの山口慎司さん(29)。 青果を売るために加工品を作ろうと、 昨年12月ごろから開発を始め、 2月中旬に完成させた。

 山口さんによると、 グレープフルーツは海外からの輸入が多く、 国産は自給率が0・1%以下と低いという。 また同社の青果は輸入品とは違い、 ワックスや防腐剤を使用していない。 減農薬でできているため、 皮ごと搾っても 「安心・安全」 が守られているという。

 商品開発では 「皮なし」 「皮30%」 「皮50%」 「皮100%」 で味を比較しながら試行錯誤。 皮なしのジュースは圧倒的に苦味が少なかったが、 皮に含まれる栄養価などのメリットを優先し、 皮100%で作り上げた。

 商品はそのままジュースとして楽しめる他、 アルコールで割ったり、 ドレッシングに使ったりと用途もさまざまだ。 年間で最大500本を生産。 発売以降人気を集め、 すでに約100本が売れているという。

 山口さんは 「和歌山発で日本初となる商品ができた。 和歌山の柑橘のおいしさをあらためて知ってもらえれば」 と話している。

 内容量200㍉㍑。 販売価格税込み980円。

 【観音山フルーツガーデン】紀の川市下丹生谷557▽0120・593・262▽URLht tp://www.kannonyama. com

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