直川A級初V きのくに信金杯 和歌山市学童野球


6回、攻める直川と守る雄湊が本塁で激突

 第44回和歌山市軟式野球連盟学童部選手権・第21回きのくに信用金庫杯争奪大会のA級決勝は22日、北出島の市民球場で行われ、直川が初優勝を飾った。参加37チームの頂点を目指した決勝は、雄湊と序盤から得点を奪い合う展開となったが、直川は5回無死1塁から酒井が豪快な2点本塁打を放ち逆転。わずか1点のリードを救援の左腕中島を中心に守り切り、念願の優勝旗を手にした。B級は貴志、C級は中之島が制した。しんぽう写真館はこちらから

◇A級決勝

雄湊 0 1 3 0 0 0 0 4
直川 3 0 0 0 2 0 1x 5

初回、直川が3点を先制すると、雄湊も2回に1点、3回には3点を加え逆転した。直川は、4回から先発の速球派酒井に代わって技巧派の左腕中島がマウンドに立った。中島はこの回、2死3塁のピンチに次打者を内野ゴロ、5回には無死2塁から続く3人を打ち取り、追加点を与えず、守りからチームに試合の流れを引き寄せた。

直川はその裏、先頭の南翔が四球で出塁すると、好機を見逃さず酒井の左越え本塁打が飛び出し、2点を挙げた。6回にも1死1、3塁と攻め、南翔の内野ゴロで3塁走者前田が本塁を狙ったが、相手捕手のブロックに阻まれ、追加点はならなかった。

1点のリードで迎えた最終回、雄湊も反撃、1死から中前打で走者を出し挽回を狙ったが、中島は落ち着いた投球で次打者を3ゴロ併殺に仕留め、金メダルに輝いた。A級の直川、雄湊は7月13、14の両日、橋本市で開催される県学童野球選手権に市代表として出場する。

同級ベスト4の宮セネタース、中之島は8月3、4日に日高支部で開かれるナガセケンコー旗・佐川急便旗近畿学童野球県大会に出場する。

直川の鳥井監督は「C級の時に県大会で優勝した今のA級メンバーは、期待されながらも結果が出ず、遠回りしたが、みんなよく頑張ってくれた。県では一つでも上を目指したい」とした。南翔主将は「捕手として2人の投手はともに球も走っていた。優勝だけでなく自分もチャンスで打てたことがうれしい。県でも優勝を目指したい」と意欲を示した。優勝、準優勝メンバーは次の皆さん。

《直川》代表=平田謙司▽監督=鳥井保幸▽主将=南翔偉▽選手=酒井隆成、中島圭太、辻本遥馬、山路樹、倉前学斗、前田裕星、下井田知也、辻本崚人、乾隼、南秀和、嶋輝彩、玉井翔伍

《雄湊》代表=小島清藏▽監督=福地信一▽主将=鈴木聡平▽選手=三塩裕太、上原佑斗、北山新太良、上原拓海、東大輔、林洋佑、本田仁世、池田凌雅、真鍋歩夢、辻瀬亜生、野田眞之助、本田礼也、東山信太、竹川昌寿

【B級】
4チームによるリーグ戦が行われ3勝の貴志が初優勝。準優勝は1勝2敗で3チームが並び得失点差で宮前に決まった。
貴志は8月24、25日に和歌山市で開かれるマクドナルドカップB級県学童野球大会に出場。

【C級】

◇決勝

中之島 0 0 0 7 0 0 2 9
紀伊 1 0 0 0 0 0 0 1

中之島は9年ぶり2回目の優勝で、B級と同日、和歌山市で開かれるマクドナルドカップC級大会に出場。