目指せ1000個販売 「りらぷりん」製造励む


カンボジアとの交流に思いを寄せ、りらぷりんを作る生徒

 紀美野町真国地区の「世界民族祭」(10月19、20日)に招く、カンボジアの子ども2人の渡航費を集めるため、地元りら創造芸術高等専修学校(山上範子校長)の生徒たちがオリジナルスイーツ「りらぷりん」の製造、販売に励んでいる。夏休み期間中に1000個の販売を目指し、今月15日に同町文化センターで開かれる夏祭りでは250個販売を目標にブースを出店する。

 世界民族祭は、芸術を使っての地域活性化などを目的に毎年開かれている祭りで、ことしで5回目。

 招くのは孤児院「スナーダイ・クマエ」(メアス博子代表=海南市出身)の子どもたち。生徒がメアス代表と出会ったことをきっかけに、カンボジアとの文化交流を企画した。

 りらぷりんは平成21年に誕生。近くの寺尾牧場(同市)の牛乳をふんだんに使い、口にした人からは「濃厚」「とても軟らかい」と好評。文化祭などの学校行事だけで販売していたが、校外の行事でも販売できるように菓子製造許可と飲食店舗営業許可を取得した。

 校内の工房「Lyra工房」で夏休み期間中、随時製造。販売に協力してくれる店舗に配達している。

 8日は900㍉㍑の牛乳瓶9本、卵63個を使って110個のプリンを手作り。牛乳を鍋で温めたり、プリン液を丁寧に瓶に注いだりして5~6時間かけて完成させた。

 渡航費のために、りらぷりんの販売を提案した一人、2年生の飯塚千明さん(16)は「カンボジアの方たちとの交流が楽しみ。プリンには私たちの思いが詰まっている。家族みんなで食べてほしいですね」とにっこり。1個250円。販売店などの問い合わせは同校(℡073・497・9111)まで。

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