大地震に備え高架柱強化 JRが安全祈願祭


工事の安全を祈り現場でおはらいする三上宮司

 南海トラフ大地震などに備えJR西日本は県内4カ所の紀勢線高架柱の耐震補強工事を決め4日、海南市鳥居の同線高架下の式典会場で安全祈願祭を行った。工事は、平成30年3月までの完了を目指している。

 大地震に備えて同社が優先順位が高いと選定した同市と有田川町、日高川町、田辺市の4地区。海南市の工事は平成26年3月までに、約1・5㌔の区間で134本の柱を強化。大地震の際、コンクリートの崩落を防ぐよう、厚さ1・9㌢ほどの鉄板で囲う。

 関係者約30人が出席した式典では、春日神社(同市大野中)の三上秀信宮司が神事を執り行い、祝詞奏上や柱に向かって清はらいの儀などを行った。

 式に出席した和歌山支社の半田真一支社長は「海南市は南海トラフ大地震の被害想定を受けて、工事の優先順位を引き上げました。地震の際は、構造物が壊れないことが第一。工事を完成させて、より強い高架を目指します」と話していた。

 施工は大鉄工業㈱(河内清社長)=本社・大阪市=。

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