熊野古道の香り アロマウオーター「香森」発売
天然木アロマウオーター「香森」
空中や衣服にスプレーするだけで熊野古道の爽やかな香りが手軽に楽しめる、天然木アロマウオーター「香森(かしん)」が誕生した。熊野古道近辺の、今まで捨てられていた間伐材を活用。独自抽出法を使い、新緑の枝葉からスギとヒノキの2種類を作った。開発した協同組合ラテスト(和歌山市小倉)の中川和城理事長は、「熊野古道の森林にいるような雰囲気を味わってもらえれば」。今月から県内8カ所の道の駅で販売している。
本宮町森林組合の協力で開発。本年度、県の「わかやま地場産業ブランド力強化事業」に採択されており、今後は入浴剤、石けんなども商品化し、地元ブランドとして発信していく。
「香森」は一般的な水蒸気抽出に比べ、低温・短時間で抽出するため、樹木の成分をより高品質な状態で抽出している。また、ヒノキ、スギは消臭・防虫効果があるとされ、車の中、寝室の他、リネンウオーター(布製品にスプレーする芳香剤)としても使える。1本50㍉㍑、価格は880円程度。
同組合は炭・天然素材に特化した技術研究組合。三木理研工業㈱、協業組合太成、㈱早田商店、㈲エーティコム、紀州繊維工業協同組合で平成3年に設立した。高野口町がパイル織物のくずの処理問題で困っていることを知り、パイルくずを炭にして再利用する炭化技術を開発。備長炭や炭化繊維を活用した製品の他、食品色素用や化粧品用の竹炭パウダー、備長炭パウダーなどの研究開発、製品化を進めている。
問い合わせ協同組合ラテスト(℡073・465・3510)。
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