海南発展に数々の業績 生誕130年/岩橋新三郎

民俗芸能で岩橋をしのんだ
民俗芸能で岩橋をしのんだ

 生涯にわたり地元・海南市の発展に寄与した岩橋新三郎の生誕130年を記念する「秋季遊宴会」が5日、同市船尾の琴ノ浦温山荘園で開かれ、民謡や舞踊で岩橋をしのんだ。海南文化協会(花畑重靖会長)が主催。

 岩橋は漆器の町・黒江に生まれ、慶應義塾大学を卒業。黒江町長、黒江漆器同業組合長などを歴任し、町の景観づくり、学校教育、ガスや電気のライフライン整備など、郷土発展に尽力。数々の業績を残し、昭和28年に64歳で死去。ことしは60回忌に当たる。
 遊宴会には岩橋の孫やひ孫ら約15人と地域住民ら合わせて約100人が出席。花畑会長が「ありがとうの気持ちを込め、最後までゆっくりお過ごしください」、伊藤明雄副市長が「極めて偉大な功績を残された。歴史、文化を見つめ直す機会になれば」とあいさつし、同協会の笠松俊博さんが岩橋の業績を紹介した。
 その後、同協会邦楽研究部(北村照美部長)が同市の原風景を歌った民謡「海南音頭」や「つつてん踊り・近江八景」などを披露し、出席者はゆったりとした時間を過ごした。

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