政務官で福島原発除染を担当 府県間トンネル整備も推進

浮島 智子

 9月30日、第二次安倍内閣の環境大臣政務官兼内閣府大臣政務官を拝命しました。主に東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う除染などを担当させていただくことになり、身が引き締まる思いです。いまだに厳しい避難生活を強いられている方々が一日でも早くふるさとに戻り、安心して暮らせる日が来るように、全力で取り組ませていただく決意です。

 その思いは10月11日、24日と福島を訪問し、県庁や葛尾村、浪江町、相馬市などで関係する方々と懇談させていただく中で、ますます強い思いになりました。浪江町では、避難されている住民のうち帰還を希望している方は2割弱にとどまり、4割近くの方がいまだに迷っている状況とうかがいました。除染の目途、目標が立つことで町に帰る希望につながってほしい、そんな思いでこれから全力で取り組んでまいりたいと思います。

 地元・和歌山県にとって長年の懸案だった国道371号線バイパスと新紀見トンネルの建設事業が動き出すことになりました。私も太田国土交通大臣に直接、早期着工を要望していましたが、これまで事業着手に消極的だった大阪府が来年度からの事業開始を表明、早期の着手を求めていた和歌山県との協議が整えば、大阪側のバイパス建設を経て平成30年代半ばにはトンネル建設が始まる見通しです。一日も早い着工を求めていくとともに、これからも現場第一主義で仕事をしてまいります。

 さて和歌山県内には環境省が所管する熊野自然保護官事務所が新宮市にあります。ここではレンジャーと呼ばれる自然保護官や自然保護官補佐(アクティブレンジャー)など4人が勤務し、主に吉野熊野国立公園内のパトロール、自然解説パークボランティアとの連絡調整など自然環境保護の活動、自然とのふれあいの場として多くの方に親しんでいただく活動を推進しています。吉野熊野国立公園は昭和11年に指定された歴史ある国立公園です。私も新たな視点で吉野熊野国立公園にかかわっていきたいと思います。
 環境省は今、みなべ町~串本町にある「田辺南部白浜海岸県立自然公園」と「熊野枯木灘海岸県立自然公園」の国立公園への格上げを検討しています。串本町以東の国立公園と合わせ紀伊半島南部エリアを一体的に指定する構想で、国を代表する風景地として知名度アップが図られます。こうした取り組みも着実に推進してまいりたいと思っています。

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