打線積極、智弁準V 秋季近畿高校野球


2回1死1、3塁、村田の犠飛で生還する片山(決勝)

 秋季近畿地区高校野球大会は4日、奈良県の佐藤薬品スタジアムで決勝戦があり、8年ぶり4回目の決勝に駒を進めた智弁和歌山は前回1回戦で敗れた龍谷大平安(京都1位)と対戦。4試合連続となる二桁安打を記録したが、4―6で惜しくも準優勝となった。2日の準決勝では報徳学園(兵庫1位)を16―8の8回コールドで下し、1、2回戦に続き打線の積極性が際立った。

 ◇決勝

智弁 0 1 1 0 0 0 2 0 0 4
平安 0 1 3 1 0 0 0 1 X 6

 〔智〕中野、金岡、東妻―西山〔平〕高橋奎、田丸、犬塚―高橋佑▽本塁打=大谷、石川(平)▽2塁打=西山(智)姫野(平)

 智弁は2回、1死1、3塁の好機を演出し、村田の左犠飛で先制した。3点を追う7回には、4単打を集めて2点を返上。最終回も1死から走者を出し粘りを見せたが、あと一歩及ばなかった。

 投手陣は制球に苦しみ、1点リードで迎えた3回には本塁打や押し出しとなる四球などで3点を献上。この回の失点が最後まで響いた。

 ◇準決勝

智弁 3 2 0 0 2 0 4 5 16
報徳 3 2 0 0 0 0 0 3 8

(8回コールド)

 〔智〕東妻―西山〔報〕中村、岸田、田中―岸田、川端、岸田▽本塁打=山本、片山(智)▽3塁打=大畑2(智)石垣(報)▽2塁打=片山2、大石、村田(智)岸田、石垣、門野(報)

 本塁打2本を含む18安打を集めた智弁が、3試合連続のコールド勝ちを収めた。

 同点で迎えた5回、村田、大石の連続適時打で勝ち越しに成功。7回には大畑の3塁打を含む5安打で4点、8回には片山の右越え2点適時本塁打を含む打者一巡の猛攻で5点を奪い、試合を決めた。投げては東妻が完投。序盤は制球が定まらなかったが、中盤以降は安定した投球で試合をつくった。

 決勝を終え、嶋仁監督は「打線は積極性が出てきたが、守備で課題も見つかった。この悔しさが来年につながれば」と話した。

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