貴志サヨナラV 和歌山市秋季学童野球A級

逆転サヨナラ打を放った貴志・中西選手

 第43回和歌山市軟式野球連盟学童部秋季大会・第24回和歌山セキスイハイム杯争奪大会の決勝が3日、雑賀球場などで行われ、A級では貴志が劇的な逆転サヨナラ優勝を飾った。春季大会と同じカードとなった宮前との決勝は、雪辱に燃える貴志が2点差を追う最終回、1点を返し、なおも2死1、3塁から榎本の同点打、中西の勝ち越し適時打が飛び出し4―3で、2年ぶり4回目の栄冠を手にした。B級は松江が31年ぶり3回目の優勝、C級は和歌浦Ⅰが初制覇。A級の貴志と宮前は、16日から湯浅町民グラウンドで開かれる県大会(第9回JA共済旗大会)に出場する。しんぽう写真館はこちらから

◇A級決勝

宮前 0 1 0 0 0 2 0 3
貴志 0 1 0 0 0 0 3X 4

 宮前に終始、先手を許し追う立場となった貴志は最終回、先頭の尾嵜が、相手失策で出塁したのをきっかけに1死2、3塁と攻め、阿田木が確実に投前へスクイズを決め1点差と迫った。

 続く中島が四球を選び1、3塁とし次打者榎本の当たりは、2塁手と右翼手の間に落ちるラッキー打となり同点。一気にムードが盛り上がった貴志応援団の声援を受け打席に立った主砲・中西は、準決勝の三田戦で好機に代打を送られたリベンジを胸に一球入魂。左中間へ運ぶ鮮やかな決勝打で、チームに2年ぶりの優勝旗を引き寄せた。

 先発のマウンドを務めた榎本は、6回に満塁から死球と犠飛でリードを奪われたが、バックを信じ粘り強い投球で、味方打線の反撃を待った。

 貴志の西林監督は「子どもたちの負けたくないという気持ちが逆転に結びついた。全員でつかんだ優勝だ。県大会では春の貴志というイメージを吹き飛ばし優勝旗を持ってきたい」とし、投打に健闘した榎本主将は「みんな諦めない気持ちがあったから逆転できた。県でも全員の力を集中して勝ち上がっていきたい」と意欲を見せた。サヨナラ打の中西選手は「先週、代打を出された悔しさを吹き飛ばした。県でも打撃で貢献したい」と力強く語った。

 《貴志》監督=西林昭二▽主将=榎本海聖▽選手=坂本翔太郎、中西仁也、中島統依、黒岩誠、木谷豪起、阿田木健介、尾嵜凜太郎、久保哲平、甘木優作、樋尻勇希、石井星矢、内匠屋快都、木村康生

 《宮前》監督=内田豊誠▽主将=岡田信吾▽選手=蔦尾一慶、福田音羽、玉井新大、内田昂希、蔦尾栄俊、石井達己、道皓太郎、駒井葉月、池田凱

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧